更新日:2019年01月29日

読み仮名 | げんびけい |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 名勝及び天然記念物 |
指定年月日 | 1927年 9月 5日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 一関市巌美町字滝ノ上 |
所有者 | 一関市 外 |
保持団体 | |
管理団体 | 一関市 |
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概要
巌美渓は、北上市の支流、栗駒山(須川岳)に源を発する磐井川が岩を削ってつくりだした渓谷で、巌美町の中心集落のあるあたりを中心におよそ2kmの間である。
渓谷の両岸は高さ20m近くの河川段丘が続き、河床には、滝・急流・深淵が相次ぎ、特に河床岩盤には大小無数の甌穴が見られる。
甌穴とは河床の岩盤に凹みが生じると、その中に入り込んだ砂礫が水流によって回転し、次第に周囲を浸食したためにできる釜あるいは壷状の凹みをいう。
粗大な柱状節理をみせるこの岩は、新第三系巌美層に属する石英安山岩質凝灰岩(熔結凝灰岩ともいう)で割に硬い岩層であるが、甌穴はこの岩層にできている。
このような多数の甌穴が見られることは、川の水が河床を浸食して掘り下げていく過程(川の下刻作用)を示すものとして興味深い。