更新日:2025年08月15日
                            

| 読み仮名 | ごいしかいがん | 
|---|---|
| 指定種別 | 国指定 | 
| 種別 | 名勝及び天然記念物 | 
| 指定年月日 | 昭和12年6月15日 | 
| 数量 | |
| 所在地 | 大船渡市末崎町大浜 | 
| 所有者 | 大船渡市 | 
| 管理団体 | 大船渡市 | 
概要
末崎半島の南端付近一帯を碁石海岸と呼んでいる。
 末崎半島は、ほとんど中生代白亜紀の砂岩と頁岩の互層からなり、これが海食作用により生成したのが碁石海岸である。
 海に面した段丘崖は、頁岩の方が砂岩にくらべて質が軟らかく割れ目(節理)が多く、このため溺い部分が波による浸食を受け、変化に富んだ海食地形が形成された。
 海岸一帯にみられる岩礁・断崖・洞穴・洞門・潮吹穴・水道などはこのようにしてできたのである。
 岩礁や断崖、そして背後の段丘面上は、アカマツやクロマツの自然林で被われ、林下や崖にはハマハイビャクシン・ハマナス・スカシユリ・ハマギク・コハマギクなどの群集が見られ、繊細な海食景観に彩りを添えている。
 碁石岬の突端を西にまわれば、碁石浜である。
 ここには海食によって生じた黒色頁岩の細礫が偏平な円礫となって浜に堆積しているが、その色や形が碁石そっくりである。
 このため、旧藩時代藩主伊達公に粒を揃えて碁石として献上したという。
 碁石海岸の名はこのことからおこっている。
 ここは、陸中海岸国立公園南部地区の拠点となっており、各種利用施設が整備され、訪れる人の数も多い。
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