更新日:2025年08月14日
                            

| 読み仮名 | きゅう きくちけ じゅうたく | 
|---|---|
| 指定種別 | 国指定・重要文化財 | 
| 種別 | 建造物 | 
| 指定年月日 | 昭和51年2月3日 | 
| 数量 | 1棟 | 
| 所在地 | 遠野市土淵町 | 
| 所有者 | 遠野市 | 
| 管理団体 | 
概要
桁行21.2m、梁間8.6m。
 南面突出部桁行8.7m、梁間7.7m。
 寄棟造、茅葺。
 建築年代については明確な資料はないが、建物の形式が閉鎖的な構えであり、材料の仕上げ、工法も古く、18世紀中頃を下らないと推定される。
 盛岡藩特有の曲家形式で、標準的な規模を持ち、主屋は南面し、馬屋部分は東面している。
 建物の「おく座敷」「ながし」の隅には、下屋柱上に火打梁を架け、上屋隅柱を省略する等の工法が施され、火打梁使用の古い例として注目される。
 この建物は、当初直家として建てられたが、建立後間もない頃、下手に「うまや」部分を接続したもので、曲家の発生過程をうかがうことのできる貴重な遺構である。
 昭和52年に遠野市が寄贈を受け、小友町から同市土淵町の伝承園地内に移築されている。