読み仮名 | わきざし めい しんどうくによし |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 工芸品 |
指定年月日 | 1975年 3月 4日 |
指定詳細 | |
数量 | 1口 |
所在地 | 盛岡市内丸(もりおか歴史文化館) |
所有者 | 盛岡市 |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
延宝八年二月吉日、長さ45.8cm。
反り1.5cm。
鎬造、三ッ棟、身幅広く、大切先、反りは浅い。
地は大板目流れの肌つみ、腰方に細く棒映通る。
刃は小沸できの広直刃、少しほつれて小乱れ交じり、刃縁しまる。
切先の刃は尋常で、大丸に返る。
茎は生ぶ、先は剣形尻、鑢目は勝手下がり。
表裏に上記の銘を刻む。
刀身の腰方に、表は「秋水帯霜寒」の句、裏には梅に竹の図を彫る。
國義は、筑前国福岡の信国吉助の次男で、兄の吉寛とともに、延宝の初年、東武(江戸)に下り、盛岡藩候重信に召し抱えられたが、天和年間(1681〜84)盛岡に移住し、新藤國義派の祖となる。
子孫に、義国、義正ら代々名工が輩出し、同派は盛岡藩の中心的存在として活躍する。
この脇差の延宝8年(1680)は、彼の作品中で最も年紀が古く、召し抱えられた当初の記念碑的な作と考えられる。
地味ではあるが、堅実なできばえを示している。