更新日:2022年07月05日

読み仮名 もくぞうやくしにょらいざぞう
指定種別 国指定・重要文化財
種別 彫刻
指定年月日 1957年 2月 19日
指定詳細
数量 1体
所在地 奥州市水沢黒石町字山内
所有者 黒石寺
保持団体
管理団体
ホームページ

概要

像内に貞観4年の銘がある。
像高126.0cm。
木造、桂材、一木造。
漆箔仕上げであるが、金箔はほとんど落ち、顔と胸の一部に残る。
螺髪は粒が大きく、肉髻高く、地髪との境が明確でない。
また、両肩が張り幅広く、耳が大きく、耳たぶが外に張り出しているなど、平安初期の特徴を表している。
顔や肩にかかる衲衣には、乾漆を併用し、古いことを示している。
左手は膝上で宝珠をいただき、右手は屈臂し、掌を前にしたてて、第三指を念じ坐る。
光背及び台座は後補であるが、光背につく7体の化仏は、当初のもので、七仏薬師として作られたものと見られる。
貞観4年(862)の年記をもつことは、この像を単なる地方での基準作としてばかりでなく、日本の彫刻史上の価値を高めるものである。