読み仮名 てんぐもりのなつごおりやまかざあな
指定種別 県指定
種別 天然記念物・地質鉱物
指定年月日 1974年 2月 15日
指定詳細
数量
所在地 八幡平市天狗森国有林
所有者
保持団体
管理団体
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概要

八幡平市天狗森の夏氷山風穴は、秋田県境の三本岳から東にのびる尾根の北斜面、標高600m前後のところにある。
夏でも氷が見られるところからこの名がついた。
ここには、峰から流紋岩の細かい柱状節理の岩塊が崩れ落ちて堆積した崖錘がある。
崖錘は、延長約50m、下部の幅約25mで、ほぼ扇状に広がり、10数個の風穴がある。
この崖錘をつくる岩塊の層には、奥深く通じる隙間があって、冷気がこの隙間を通って下がるため、冬の氷が夏まで残るのである。
岩塊の間隙に生じた結氷が完全に溶けるのは9月に入ってからという。
風穴地帯は、冷気が漂い気温も低いので、エゾヒョウタンボク・コマガタケスグリ・ナンブソウ・エゾメシダなど風穴植物とよばれる特殊な植物が見られる。
風穴としては規模が小さいが、地質学上、植物分布上価値が高く貴重である。