更新日:2025年08月14日

読み仮名 いわてけんまくまえいせきしゅつどひん
指定種別 国指定・重要文化財
種別 考古資料
指定年月日 平成6年6月28日
数量 一括
所在地 一戸町岩舘字御所野(御所野縄文博物館)
所有者 一戸町
管理団体

概要

八戸市是川遺跡とともに馬淵川流域の亀ケ岡文化を代表する遺跡一戸町蒔前遺跡から出土した一括資料である。
昭和5年、整地工事に際して多量の遺物が発見されたが、本件の大半はこの時の採集遺物である。
深鉢形・鉢形・注口・香炉形等の土器類158箇、土面2箇、亀形土製品3箇や磨製石斧等の石器類、石剣等の石製品等で構成される多彩な遺物は、縄文時代晩期の生活を如実に示す。
なかでも鼻曲がり土面・亀形土製品など儀礼・習俗関係の遺物は注目に値する。
「鼻曲がり土面」は、眉・両目・口を左上がりに表現し、鼻を強く左に曲げた特異な顔面表現で、見る角度によって様々な雰囲気を醸し出し、縄文時代に仮面を被る儀式が広く存在したことを示している。
本遺品は、亀ケ岡文化と精神生活を解明する上で重要な資料である。