更新日:2025年08月15日
                            

| 読み仮名 | おおふなとのまるた | 
|---|---|
| 指定種別 | 国指定 | 
| 種別 | 重要有形民俗文化財 | 
| 指定年月日 | 昭和33年4月18日 | 
| 数量 | 1隻 | 
| 所在地 | 大船渡市 | 
| 所有者 | 大船渡市 | 
| 管理団体 | 
概要
形状くりぬき一木造り。
 長さ6m。
 巾(最大)79cm。
 材質キンヒバ材。
 古来から大船渡湾内の漁撈(アワビ・ワカメ・ノリなどの採取)に用いられたまるきぶねの代表的なものである。
 この地方では、大正期までは「まるた」または「だんべ」と呼ばれ、アワビ・ワカメ・ノリなどの採取用として用いられ、大正末期までは、使用する舟の約3分の2までが「まるた」であったといわれる。
 構造上、波風に流されることが少なく、安定性が大きいので、作業に便利であった。
 この「まるた」は、指定当時、推定70〜80年を経過しているもので、使用に耐える唯一のものであった。
 その製作技法、用法等は極めて典型的で貴重である。
 指定時は、赤崎町志田兼右ェ門氏の所有であったが、その後、大船渡市に寄贈され、現在は大船渡市立博物館に保存されている。