読み仮名 きたかみさんちのさんそんせいさんようぐこれくしょん
指定種別 国指定
種別 重要有形民俗文化財
指定年月日 2003年 2月 20日
指定詳細 生産用具
数量 1,345点
所在地 宮古市川井 北上山地民俗資料館
所有者 宮古市
保持団体
管理団体
ホームページ 宮古市(北上山地民俗資料館)

概要

旧川井村(現宮古市)は、北上山地を南北に分けて東流する閉伊川(へいがわ)と、支流の小国川(おぐにがわ)に沿って集落が点在する典型的な山村である。
この資料は、昭和30年代後半から行われた民俗調査の成果に基づいて収集された約5千点の資料の中から、宮古市北上山地民俗資料館の活動を中心に整理されたものである。
資料は、自然物採集・加工用具、農耕用具、山樵(さんしょう)用具、狩猟・漁撈(ぎょろう)用具、畜産用具、養蚕(ようさん)用具、製糸・機織(はたおり)用具、諸職用具の9分野に分けられており、それぞれ作業工程順に整理されている。
この地域の生産用具の特色としては、自然木を巧みに利用したものや、素材に樹木や蔓(つる)類、樹皮等が多く用いられていることなどが注目される。
また、個々の用具では、農耕用具の中の南部型踏み鋤(すき)や稗(ひえ)の直播(じかま)き用具、養蚕用具の中の蚕座(さんざ)、山樵用具の中の枕木(まくらぎ)の製作用具、諸職用具の中の漆掻(うるしか)き用具や柾板(まさいた)製作用具などが、地域的な特色を示すものとして注目される。
写真提供:旧川井村教育委員会、写真左上:主な農耕用具、写真中央下:主な山樵用具

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