読み仮名 はやちねかぐら
指定種別 国指定
種別 重要無形民俗文化財
指定年月日 1976年 5月 4日
指定詳細
数量
所在地 花巻市大迫町内川目
所有者
保持団体 岳神楽保存会・大償神楽保存会
管理団体
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花巻市(早池峰神楽)

いわての文化情報大事典(大償神楽)

いわての文化情報大事典(岳神楽)

概要

花巻市大迫町の岳・大償の2地区に伝承される神楽で、それぞれ早池峰・大償神社の例祭に奉納されている。
この神楽は、もと早池峰山を霊峰として仰いだ山伏修験者が演じたもので、明治以降、土地の人々の伝承するところとなり、現在では、夏の祭礼(7月31日〜8月1日)のほか歳末には民家の座敷を舞台としても行われる。
岳・大償は、年番に、冬の農閑期を利用して、近郷近在を権現(獅子頭)をまわしながら戸ごとの巡り、無病息災の祈祷を行って、その夜ごとに神楽を演じた。
(これを「通り神楽」「廻り神楽」などともいう)神楽の演目は「式舞」「座外の舞」「狂言」などから成り、「式舞」には「鳥舞」「翁」「三番叟」など、「座外の舞」には「神舞」「女舞」「男舞」などの別があり、それぞれ多数の曲目を持っている。
岳・大償の神楽の源流は、もとは同じであったらしいが、前者は5拍子を基調に勇壮で、後者は7拍子を基調に繊細な芸風をもち、ともにその演技、演出法には特色の著しいものがあり、能楽大成以前の姿を暗示した重要な芸能である。

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