岩手県の南の玄関口、一関宿は一関町と二関町から構成され、宿駅の中心は町屋敷が多い二関町に置かれました。一関藩は田村藩ともいい、西磐井・流・東山の三カ郷を領有した外様小藩です。万治3(1660)年、伊達宗勝が三万石の一関藩を創設、寛文11(1671)年の伊達騒動で一時廃藩となりましたが、天和2(1682)年、田村建顕が立藩し、明治維新に至っています。