奥州道中(街道)は奥州白河を起点に青森県の三厩(みんまや)に至る八九次の街道です。仙台・松前道、奥州道などとも呼ばれ近世奥州の幹道でした。五街道に対して脇街道と呼ばれますが、街道の運営、通行量、交通施設などいずれをみても主要街道として遜色ない街道でした。古代の東山道(とうさんどう)や中世の奥大道(おくだいどう)と道筋を同じくするようにみえますが、各宿駅の町割と道筋の確定で分かるように近世初期に新しい街道として整備されたといってよいでしょう。