更新日:2025年08月13日

読み仮名 らいでんななつもの
別名
指定種別
指定年月日
所在地 一戸町楢山字来田
保持団体 来田七ツ物保存会
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概要

 七ツ物(七ツ物踊り、七ツ踊りともいう)は神社祭礼の露払いをする芸能であり、一戸町内にはほかに小鳥谷に、かつては小繋と姉帯にもあった。

由来は定かではないが、いずれ芸能からみて神楽と共通する部分が少なからずあり、来田では神楽から出たものだと云っている。

楢山(下楢山)に伝わっていた神楽(楢山神楽)は、幕末の頃山伏であった現八坂神社の別当の祖田畑直治氏が教えたものであるが、来田(上楢山)にも明治から大正の頃までは独立した神楽があった。

かつては七ツ物も来田と楢山それぞれにあり、明治期に八坂神社の祭礼には3年交代で来田と楢山の七ツ物がお供をしていた。

踊りは、他の七ツ物と同じく、七種類の道具(杵、先棒(さきぼう)長刀(なぎなた)、 剣、(おの)、弓、刀)を持って踊る。この七ツ道具については、弁慶の七ツ道具とも云われ、昭和15年(1940)一戸尋常高等小学校発行『紀元2,600年記念誌 一戸町誌』には「八坂神社に祀られている素戔鳴尊(すさのおのみこと)の七ツのお道具」と記されている。

主な公演場所

一戸まつり(8月)、一戸町郷土芸能祭(11月)