ネズミと豆一粒を聞く

あらすじ

 むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

 おじいさんが庭を掃いていると、庭のすみに小さな穴が一つ、開いていました。不思議に思ったおじいさんは、棒で掘ってみました。ずっと掘っていくと、豆一粒に行き当たりました。おじさんは豆に「なんでここまでコロコロ転がってきたのだ?」と尋ねると、豆は言いました。「私はネズミさんに大事にされて、こっち来い、こっち来いと誘われたので、ここまで来ました。春になったら種にして、いっぱい増やしてやるからな、とネズミさんに言われたのです」。

 おじいさんは、ネズミにものを大事にすることを教えられました。