文化財情報  詳細
焼走り熔岩流
やけばしりようがんりゅう
指定種別 国指定
種別 特別天然記念物・地質鉱物
指定年月日 1944年 11月 7日
指定詳細 (天)昭和19年11月7日、(特天)昭和27年3月29日
数量
所在地 八幡平市田頭
所有者
保持団体
管理団体
概要
焼走り溶岩流は、享保4年(1719)1月、岩手山の北東山腹、標高凡そ1,180m付近で起きた火山活動で流出した熔岩流で、長さ約4km、幅は下方ほど広く末端部で1.5kmの扇状地のような形をしている。
熔岩は、かんらん石を含む両輝石安山岩で流動しやすく、灰黒色をした多孔質な塊状熔岩で、小さいものは拳大から大きいものは直径数mの熔岩塊が重なり合って堆積し、荒涼たる岩原を現出している。
噴出以来、270余年経ているが、累々たる熔岩塊の重なり合う熔岩の上には、若干の地衣・蘚苔類以外には高等植物の侵入はほとんど見られない。
熔岩流の表面は、流動の途中冷却してところどころで停滞したため、波紋のようなしわがみられる。
それが、虎の斑紋のように見えるので「虎形」の別名がある。
わが国は火山国で熔岩流は各地で見られるが、しかし、焼走り熔岩流はこのように噴出時期が明らかで、噴出後現在まで樹木の生育を見ず、全貌を留めているのは稀であり、わが国の代表的な熔岩流として学術的に極めて貴重である。