更新日:2022年02月22日

読み仮名 | くろいしのじゅうさんづか |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 重要有形民俗文化財 |
指定年月日 | 1993年 12月 13日 |
指定詳細 | 13基 |
数量 | |
所在地 | 奥州市水沢黒石町字下柳 外 |
所有者 | 個人 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
わが国には村の境や入り口などに塚をつくり、これに様々な信仰を寄せる習俗が広くみられる。
十三塚もその一つで、13基の塚が一列に並んでいるものに対して命名されたものである。
この塚の性格については様々な解釈がなされてきたが、現在では、15世紀から16世紀にかけて成立展開した十三仏信仰に基づいて築造されてきたものと考えられる。
黒石の十三塚は、奥州市水沢区黒石町の北上川左岸に位置し、近くの黒石寺の往古の領域境の丘陵上に北西から南西にかけて緩やかなS字を描いて並ぶ。
13基の塚は、いずれも盛り土だけで作られ、中央の塚が最も大きい典型的な十三塚となっている。
現所有者の千葉家は、代々この地に居住する旧家で、約250年前に黒石寺より嫁を迎えた折りに、お歯黒料として十三塚を含む山林が同家に与えられたとの伝承がある。
禁忌が厳しく塚を掘ることはもちろん、踏んだり登ったりするなど粗末に扱うと病人やけが人がでると戒められている。
保存状態は極めて良好であり、また十三塚の築造過程を推測できる貴重な事例である。
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