県指定・無形民俗文化財
分類 鹿踊
名称 鶴羽衣鹿踊(つるはぎししおどり)
別名 金津(かなつ)流鶴羽衣鹿踊
指定年月日 昭和38年12月24日
保持団体 鶴羽衣鹿踊保存会
所在地 奥州市江刺区稲瀬字鶴羽衣台

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十三(とさ)

概要

 鶴羽衣鹿踊は、宮城県北部から岩手県南部に分布する太鼓踊系鹿踊で、本物の鹿角の頭をかむり、太鼓を抱き、背に丈余のササラをつけ、8頭の鹿が陣形を色々に変えて踊る。8頭の鹿には、中立・メジシ・オジシ(一グルイ、ワクグルイ2人、ワキジシ3人)の役があり、演目によって主役が変わる。ただ、全体のリーダーは中立で、その太鼓のバチさばきを合図に、円陣になったり、半円形に座ったり、隊列を整えながら踊りが展開する。伝承によると、慶長12(1607)年、陸前宮城郡七北田の藤九郎から万吉という人に伝えられたのが始まりで、その後、仙台藩の御境御番所に赴任した犬飼清蔵から3代目万吉(要吉)が享保3(1718)年に改めて伝授されたという。演目には「雌じしがくし」「かかし踊り」「春駒」「十三」などがあり、「十三」は中立一人で狂う足踏みのむずかしい曲とされている。また、踊り方の相伝に「四門くぐり」の伝承を有し、長い伝統と豊かな技芸とを併せ持っている。盂蘭盆(8月14日〜16日)の供養として頼まれた民家の庭で踊る。また、鎮守の護領神社の例祭(旧暦9月9日)で奉納。その他、各種芸能大会、あるいは依頼に応じて随時公演を行う。

主な公演場所

護領神社例祭(10月)