場所

奥州市前沢区白鳥字白鳥舘

現在の名称

白鳥舘遺跡

地勢と遺構

北上川が曲がりくねり、削り残した残丘突端に位置する。南北に長く、北上川に突き出した北から本丸、二の丸、三の丸とあるが、本丸の2/3は破壊され、二の丸が比較的残存良好で、白山神社を祀っている。標高は28メートルほどで、本丸との間に大きな空堀が残る。三の丸は南の郭で後館とも呼ばれ、現在は民家が建つ。本丸は南北300メートル、東西40メートルと推測される。

歴史

前九年の役では安倍貞任の弟・八郎行任(はちろうゆきとう・または則任)が居城していたと伝えられている。また、中世初期には山名(やまな)氏が居城していたとの説もあるが確証はなく、中世後期には白鳥(しらとり)氏が居城していたことが確実視されている。平成16年には発掘調査が行われた。

交通

東北道平泉前沢ICからから車で約5分