更新日:2025年05月20日

読み仮名 | なついだいぼんてんかぐら |
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別名 | |
指定種別 | 県指定・無形民俗文化財 |
指定年月日 | 平成11年5月7日 |
保持団体 | 夏井大梵天神楽保存会 |
所在地 | 久慈市夏井町 |
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概要
神楽を継承してきた播磨家の伝承によると、先祖は山伏修験者で、播磨の国(現在の兵庫県)から大梵天不動明王を背負って夏井に移住して大宝院を建立、その権現さまを奉じて行うカスミ(旦那)廻りの神楽を編み出したのが起源といわれる。播磨家の屋敷内に大梵天不動明王をまつる行屋があり、棟札には文和3(1354)年の記述があり、また宝暦4(1754)年と文政5(1858)年の修験免状も残されている。カスミ廻りの神楽巡業は、舞手の高齢化などによって昭和32(1957)年以降中断されているが、神楽は昭和52(1977)年に保存会が結成されて舞手が若返ったほか、小中学生を中心に後継者育成も図られている。演目はかつては50以上あったというが、現在では「権現舞」「獅子番額舞」「利生舞」など20演目。特に右手に錫杖、左手に扇子をもち、また米を入れた三宝や御神酒を持ちながら舞う「利生舞」は、山伏神楽では伝承例が少ない演目の一つで、貴重である。また、山伏神楽の特徴の一つである権現による春祈祷や火伏せ祈祷などの儀礼的な要素が大切に受け継がれている。
現在では、大宮神社(8月15日)をはじめ、若宮八幡宮(旧暦8月15日)、巽山稲荷神社(5月5日)の例祭で奉納される。また久慈市内の神社の例祭や新築祝いなどにも招かれ、年間の上演回数は20回を越える。
主な公演場所
大宮神社例祭(8月)