岩手山
岩手山 雫石・葛根田川から 岩手山 松尾八幡平IC付近から 岩手山 滝沢・相の沢から 岩手山 農試から 岩手山イメージ松尾
■所在地 滝沢村・雫石町・八幡平市
■概要
盛岡市北西方にそびえるコニーデ式火山。南部富士・岩手富士・巖鷲山・南部富士など多くの愛称を持つ。東西二つの火山が複合した山体で、有史以来、数回の火山活動が記録され、現在でも続いている。岩手県の最高峰であり、孤高性が高く、山岳信仰の対象になっていた。中腹以上は高山植物帯となっており、山腹には温泉が多い。十和田八幡平国立公園、特別天然記念物「焼走り溶岩流」、国指定天然記念物「岩手山高山植物帯」。
■山の生い立ち・成り立ち
東西二つの火山からなり、古い西岩手火山の上に新しい東岩手火山が覆っている。西岩手火山の火口は東西約3q、南北約2qの紡錘形をなし、北側の屏風岳、南側の鬼ヶ城を外輪山とする大地獄カルデラと呼ばれている。その内部に中央火口丘としての御苗代火山と御釜火山などがある。東岩手火山は西岩手火山の東斜面に形成された新しい火山で、御鉢と呼ばれる火口をもつ薬師岳、その中央火口丘である妙高岳および二次火口の御室などからなる。御室火口東部には噴気孔があり、活火山の様相を呈している。享保17(1732)年1月の噴火では、東岩手火山の北東斜面中腹から多量の溶岩が流出し、「焼走り溶岩流」が形成された。

■名称(読み方) 岩手山(いわてさん)
■別名 南部片富士
岩手富士
巖鷲山 など
■標高 2038.2m
■名前・別名の由来 東斜面のみが美しく裾を引くことから「南部片富士」、残雪の模様がワシにみえることから「巖鷲(がんじゅ)山」など、様々な呼ばれ方、諸説がある。
■信仰 御室と呼ばれる二次火口に岩手山神社奥宮があり、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、倭建命(やまとたけるのみこと)、大国主命(おおくにぬしのみこと)の三神が祭られている。一方、頂上には花崗岩からなる権現の頭、御鉢には63基の観音像が並び、どうやら神仏混淆の様式らしい。伝説によると、坂上田村麻呂が大同2(807)年に祭事を行ったという。江戸時代末期までは岩鷲権現といわれ、奥州最高の霊山であり、庶民の祟敬の山岳であった。山頂を御殿と呼び、その遙拝所に堂宇が構えられている。中世から近世にかけて山伏修業による祭事がなされていたが、明治時代以降,無格社になった。




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